アトピー性皮膚炎の治療について

当院では多くのアトピー性皮膚炎の方に受診していただいてます。
初診の方も多く、誤解されていることもあるので簡単に説明させていただきます。

アトピー性皮膚炎の治療についてですが

1 薬物療法(ステロイド外用剤がメインになります)
2 皮膚の生理学的異常に対する外用療法・スキンケア(保湿剤がメインになります)
3 悪化因子の検索と対策(ハウスダスト、ダニなど多数。一度に39項目アレルゲンを調べられる血液検査も保険診療で行えます)

上記の3点になります。根本的に治す治療は今のところないですが、上記の治療で日常生活に支障がない程度までよくすることはできます。

なかなか治らない場合

・塗る量が足りない(保湿剤など全体に塗る場合、軟膏やクリームは、人差し指の先端から1つ目の関節まで伸ばした量、ローションの場合は、1円玉大の量が約0.5gです。この量で、成人の手のひらの面積約2枚分に塗れます。ティッシュが皮膚に付く、または皮膚がテカる程度も使用量の目安になります。)

・よくなったらすぐステロイドなどを塗るのをやめてしまう(まずは炎症が治まっても肌がつるつるになるまでステロイド外用剤などを塗る必要があります。再発を繰り返す場所は肌がつるつるになっても1日1回、隔日、週2回と徐々にへらすプロアクティブ療法といわれるやり方が現在では主流です。保湿剤はよくなってもずっと塗り続ける必要があります)

ことが主な原因として考えられます。

しっかり治療すればかなりいい状態を保つことが可能です。
一緒に頑張っていきましょう。

LINEで送る


 


コメント


認証コード7647

コメントは管理者の承認後に表示されます。