ウイルス感染による発疹

ウイルス感染症には発疹などの皮膚症状を伴うものがあります。
ヘルペスウイルスによる単純疱疹はくちびるや陰部などに小さな水ぶくれが集簇して現れます。
水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染すると、水疱瘡として頭皮、体幹、四肢に赤い膨らみを持つ発疹や水ぶくれが混在します。
初感染以降は、帯状疱疹として体の左右どちらかに、文字通り帯状に水疱が出現します。痛みが有ることが特徴です。
麻しんウイルスによる麻疹は、高熱や風邪に似た経過を経て全身性に赤〜紫色の発疹が地図状や網目状に拡がります。口の中に白い粘膜疹が見られるのも特徴です。
風しんウイルスによる風疹も発熱やリンパ節の腫れとともに、点状の皮疹が無数に拡がります。
リンゴ病と言われる伝染性紅斑もウイルスによるもので、小児では両頬が赤くなることで知られていますが、成人でも感染することがあり四肢や体幹に網目状やレース模様に赤くなります。
手足口病は数種類のウイルスが関与するもので、その名の通り、手、足、口に小さい水疱や膨らみを持った発疹が出ることで知られていますが、肘、膝、おしりにも現れることが有ります。
ウイルス感染症は他の人にうつす可能性も考慮し、診断、治療を受けましょう。
他のウイルス感染症でも左右対称性に赤い発疹が現れることが有ります。薬疹とも似ているのでお薬の情報もお知らせ下さい。

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