疥癬①

☆疥癬とは
疥癬とはヒゼンダニ(疥癬虫)というたいへん小さなダニが人の皮膚に寄生しておこる、かゆみを伴う皮膚の病気です。
この病気は通常疥癬と呼ばれるものと他の人に感染する力が強い角化型疥癬(ノルウェー疥癬)と呼ばれる2つの種類の病型があります。

☆ヒゼンダニ(疥癬虫)とは
ヒゼンダニは、たいへん小さなダニなので直接目で見ることはできません。卵からかえって幼虫になり、若虫、そして成虫(オス、メス)になります。
卵は3~4日でかえり、そのライフサイクルは10~14日間です。
メス成虫はオス成虫と交尾をした後、手首や手のひら、指の間、肘、わきの下、足首や足の裏、外陰部などに疥癬トンネルと呼ばれる横穴を掘り、卵を産みつけます。
ヒゼンダニは人の体温がいちばん生活に適しており、人の肌から離れた場合、長くは生きられません。また、高熱や乾燥に弱く、50℃以上の環境に10分以上さらされると死ぬことがわかっています。

☆通常疥癬と角化型疥癬(ノルウェー疥癬)の違い
通常疥癬と角化型疥癬はどちらもヒゼンダニが原因ですが寄生しているヒゼンダニの数が大きく違います。
そのため感染力に大きな違いがあります。

通常疥癬
ヒゼンダニの数 →数十匹以下
人の免疫力   →正常
感染力     →弱い
主な症状    →赤いブツブツ(丘疹、結節)
         疥癬トンネル
かゆみ     →強い
症状が出る部位 →顔・頭を除いた全身

角化型疥癬
ヒゼンダニの数 →100万~200万匹
人の免疫力   →低下している
感染力     →強い
主な症状    →あかが増えたような状態
         (角質増殖) 
かゆみ     →否定
症状が出る部位 →全身
 

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