ニキビは皮膚科に行こう!③ ~病院で処方されるニキビ薬~

今回はニキビについてのおはなしの3回目です。
ぜひ1回目・2回目と合わせてお読みください。

前回は診察の流れをご案内しました。
では、診察して処方されるお薬はどんなものがあるのでしょうか?

今回はお薬についてお話ししようと思います。

一口にニキビ治療・ニキビ薬と言っても以下のように様々な種類・方法があります。
ですので、もともとアトピーがあって皮膚が敏感な方や年齢や症状によっても使い分けることができます。

① 抗菌薬(塗り薬/飲み薬)
昔からある方法で赤いニキビに効果があります。長期に継続して使用すると耐性菌の問題もあるのでかならず皮膚科医の診察を継続して受けましょう。

② 外用過酸化ベンゾイル製剤(塗り薬)
白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビ等ニキビ全般に効果が期待でき、使い続けることでニキビができにくい肌質にもしてくれます。
ピーリング作用によりニキビの元になる毛穴のつまりを改善しニキビの原因菌が増えるのも抑制します。

③ 外用レチノイド(塗り薬)
ビタミンAに似た成分が②のようにニキビの元になる毛穴のつまりを改善します。
白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビ全般に効果があり、使い続けることでニキビができにくい肌質にしてくれます。

④ 外用過酸化ベンゾイル+外用レチノイド配合剤(塗り薬)
②と③が合わさった塗り薬です。
白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビ全般に効果があり、使い続けることでニキビができにくい肌質にしてくれます。

⑤ 外用過酸化ベンゾイル+抗菌配合剤(塗り薬)
①と②が合わさった塗り薬です。
白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビ全般に効果があります。

⑥ 漢方薬(飲み薬)
様々な種類の漢方から、目的に応じて補助的に使用します。

⑦ 外用イオウ製剤(塗り薬)
ニキビに直接塗ることで、毛穴につまった角質をはがし、開きやすくします。

このように、沢山ある方法の中から一つの薬を使ったり複数組み合わせたり、その人にあった治療法を専門医が判断いたします。
ぜひ相談にいらしてご自身にあった治療法を探して一緒に治していきましょう。
お薬によっては使い方にコツが必要な物もありますので、医師・看護師から使い方をご説明いたします。

最近はSNSでよくまちがった治療をしている方をよく見かけます。
美意識の高い有名なインフルエンサーが発信している方法ですら間違っていることが多々あります。
皮膚科のクリニックでも上記の治療をしていないこともあります。

このように選択肢が多い治療法ですので、キチンと皮膚科専門医のいるクリニックにご相談ください。

ニキビは慢性の病気です!一度直っても繰り返しやすい病気ですので市販薬や民間療法等でなんとなくその場しのぎの対処をせずにぜひとも皮膚科に来てください。

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