蕁麻疹

当院にいらっしゃる方に特に多い疾患として蕁麻疹が挙げられます。
お勤めの方が多いので、ストレスなどで悪化していると思われます。

じんましんとは強いかゆみとともに一過性に皮膚が赤くなって盛り上がってくる皮膚病です。発症については詳しくは割愛させていただきますが、肥満細胞から出るヒスタミンという物質が深くかかわっています。通常は数十分から一日以内に消えて、ほかの場所に出てきたりします。夜、痒くてひっかくと全身赤くはれてきたが、起きたら消えていた、といわれることが多いです。
 
よく原因を尋ねられますが、主な原因だけでも

  • 物理性(冷水、冷風、日光、ひっかき、圧迫など)
  • 運動や発汗による
  • 食べ物などのアレルギー
  • 膠原病など全身疾患に伴うもの
  • 感染症によるもの
  • 薬剤に対する反応

と多くのものが考えられ、実際は詳しい検査をしても7~8割の方は原因はわかりません。
また血管性浮腫(Quincke浮腫もここに含まれます)とは眼瞼や口唇が一時的に腫れる蕁麻疹の特殊型で、通常痒みはなく、数日持続することも多いです。

さて、こういう話を聞くとなんだか不安に思われるかもしれませんが、実際はアレルギーを抑える薬を飲むと治ることが多いです。
ただ、経過が1ヶ月以上続く慢性じんましんの場合は、薬をやめると再発することが多く、長期的に飲み薬が必要になることが多いです。