肥厚性瘢痕・ケロイド

 瘢痕(きずあと)が赤く、硬く隆起することがあります。これが一般的にケロイドと言われていますが、実際にはその大部分は肥厚性瘢痕です。ケロイドは傷害範囲を超えて拡大しますが、肥厚性瘢痕は傷害範囲内にとどまります。また肥厚性瘢痕は半年から数年内に軽減しますが、ケロイドは数年以上増大傾向を示すことが多いです。手術縫合や外傷、熱傷などが誘因となります。
 治療としては当院ではステロイドの外用、テープ、注射や圧迫療法、抗アレルギー薬の内服を行っています。当院では行っていませんが、手術で切除してから患部に放射線を当てる治療もあります。