虫さされ

夏は屋外で活動する機会が多く、虫さされに注意しなければいけない季節です。

市販の薬で対処する場合もあると思いますが、次のような時には皮膚科を受診しましょう。

・ハチに刺された
・腫れたり、水ぶくれが出来ている
・痛みが強い
・かきこわして、ただれている
・広範囲に症状が出ている
・市販薬を使って5日以上経ってもよくならない

【受診が多い代表的な虫と症状】

〈ブヨ〉
高原や山間部の渓流沿いにいます。キャンプやハイキングの時には注意です。
露出したすね付近を刺される場合が多いです。
半日~1日後に、かゆみや痛みが徐々に広がり赤く腫れます。

〈ダニ〉
室内:イエダニ…主に布団に潜んでいて脇の下、下腹部、わき腹、太ももの内側などから吸血します。
かゆみの強い赤い丘疹がたくさん出来ます。

野外:マダニ…野山、やぶの中にいます。
太もも、わき腹などから時間をかけて吸血します。
マダニは唾液に麻酔用物質が含まれていて、刺されていることに気付かないことも多いようです。7日間ほど吸血して自然に脱落しますが、その後かゆみ、痛みが残ることがあります。
また、吸血中のマダニを発見したら自分で取ろうとしてはいけません。無理に取ろうとすると口の部分が体内に残ってしまうことがあり危険です。つまんだり、つぶすのも厳禁です。病原体が体内に逆流して感染症を引き起こすことがあるからです。
医療機関で除去してもらいましょう。

〈毛虫〉
野外でのレジャー、農作業、ガーデニング等の時に注意です。(都心部の街路樹や庭木にもいます)
ピリピリとした痛み、あかみ、蕁麻疹のようなブツブツが、首や腕など衣服で覆っていない部分を中心に出現します。

〈ハチ〉
激しい痛みと赤い腫れが出ます。何度か刺されるとハチの毒にアレルギー反応ができてしまい、症状が強く出たり、稀にショックを起こすこともあり危険です。

〈アオバアリガタハネカクシ(甲虫)〉
湿気の多い川原、湖、沼付近に生息しています。
夜間は光に集まるため、家の中にも侵入します。
体長7ミリ程度の小さい虫ですが、触ると有毒物質を含んだ体液が皮膚に付着し、まるでやけどをしたような激しい痛みと発疹が出来ます。

【早めの受診を】
様子をみていても症状がなかなか改善しない、痛みがある、ジュクジュクしてきたなど、気になることがあれば早めの受診をお勧めします。

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