手のひらの汗の病気と新薬💊

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ワキ汗のお話はこれまでにもたくさん記載してまいりましたが、皆さん、手のひらの多汗の病気のことはご存知ですか?
【原発性手掌多汗症】といって、ちゃんと病名のある歴とした疾病なのです。

原発性手掌多汗症とは、
特に病気などの明らかな原因がないにも関わらず、手のひら(手掌)に日常生活に支障をきたすほど、たくさんの汗が出てしまう状態のことです。

診断基準としては、
手の多汗症状が6ヶ月以上続いていて、下記の6症状のうち、2項目以上当てはまる場合、原発性手掌多汗症と診断されます。
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① 最初に手の多汗症状が出たのが25歳以外である。
② 左右の手のひらに汗をかく。
③ 寝ている間は発汗が止まっている。
④ 1週間に1回以上、手の多汗症状がみられる。
⑤ 家族に同じ症状の者がいる。
⑥ 手汗のために日常生活に支障をきたしている。

手のひらの多汗症患者さんは国内で約493.1万人いると推計されていて、決して珍しくはないのです。
更に、このように治療法があることの認知が広がっていないために、手汗で困っている方は大勢いると考えられます。

大切な書類が手汗で湿ってしまうことはありませんか?
手汗でスマホがうまく操作できないことはありませんか?

新薬登場‼️

2023年6月〜
手のひらの多汗症に対して、日本で初めて保険適用が認められた外用薬が新発売されました✨✨

その名は
【アポハイドローション20%】です。
二宮和也さんのCMで既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
アポハイドローションは手のひらの皮膚から吸収されて、皮膚の下にある交感神経から出される発汗を促す物質をブロックすることで、過剰な発汗を抑えることが期待されます。

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🧴アポハイドローションの使い方🧴

アポハイドローションは1日1回就寝前に、手のひらに塗るお薬です。
お薬を塗った後は、起床後まで手を洗わないようにしてください。

① お薬を塗る前に、手のひらの水分などをよく拭いてください。
② 手のひらにお薬を適量出してください。(1回分の目安は5プッシュです)
③ 左右の手のひらに均等に塗り広げます🙌
④ お薬を塗ったまま就寝します😴
お薬が乾くまで寝具などに触れないようにしてください。
起床後は手を流水でよく洗ってください🚰

※ 手のひら以外の場所には使用できません。
※ 可燃性の成分を含むため、火気を避けて使用してください。
(可燃ゴミとなります)

アポハイドローションは毎日塗り続けることで安定した効果が得られます❗️

⚠️注意点⚠️

お薬を塗った手を、更に効果をあげようと気密性の高いゴムやビニール、シリコンの手袋などで覆わないようにしてください。
起床後に手を洗うまでの間、塗った箇所以外(眼など)に触れないようにしてください。歯磨きやコンタクトレンズの扱いも避けてください。
万が一、眼に入った場合は、すぐに水で洗い流してください。

使用ができない方
12歳未満の方
妊娠授乳中の方
手に傷や湿疹、炎症のある方
緑内障の方

手のひらの汗でお悩みの方、クリニックで治療が可能です。
お気軽にご相談ください😉

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