塗り薬の形状について

塗り薬には複数の形状(「剤形」といいます)があります。

塗り薬は、有効成分を適切な溶剤、基剤に溶解または混和して作られています。

それぞれに特徴がありますので解説したいと思います。

【軟膏剤】

油脂を基剤としているため保湿力が高く、刺激が少ないのが特徴です。
ベタベタした使用感があります。

【クリーム剤】

油脂と水を乳化させたものに薬物を配合しています。
軟膏よりべたつきがなく、伸びの良さが特徴です。
若干の刺激を感じる場合があります。

【ローション剤】

薬物を水溶性の液体に分散させたもの、またはアルコールなどを使用して液体に溶解したものです。
軟膏やクリームが使用しにくい頭髪部などに適しています。
ただ、汗や摩擦で薬が取れやすかったり、刺激性があるため傷がある場合は使用を避けます。

このほかにも「液状」や「泡状」の製品もあります。

~まとめ~
形状(剤形)には種類があり、それぞれに意味があります。
適切な使用量も違います。
診察時に相談しながら、症状やライフスタイルに合わせて薬を選択することが大切です。

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