肝斑とハイドロキノンのお話

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お天気予報と共に紫外線情報も出るこの季節☀️
ちゃんと紫外線対策はしていますか?

今回は、紫外線のお話ではなく、肝斑(顔のシミ)のお話。
紫外線と肝斑(シミ)って、深〜い関係があるんです👩‍⚕️

肝斑とは・・・
わかりやすくいうとーーーー

女性に多い頬の色素斑、いわゆる【シミ】

特徴: ①頬を中心に(チークを塗る辺り)に対称にみられる
   ②境界がはっきりした茶色っぽい色素斑
   ③形はさまざまで自覚症状はない
   ④たいていは女性で、30〜40代で後天的に発症
   ⑤原因としては紫外線が最重要!
   ⑥妊娠や卵巣機能異常などの女性ホルモンの関与
           などです。

良かれと思ってついついやりがちな🆖行為🙅‍♀️
・お化粧水の際にパタパタとパッティングする(頬を叩く)
・美顔器などでコロコロ頬を刺激する
※摩擦はよくないのです!

肝斑と鑑別が必要な病気もありますので、自己判断しないように☝️
 ex. 老人性色素斑・そばかす・炎症後
   の色素沈着・日光角化症など
⚠️それぞれに対して治療法が異なります

自分自身である程度、肝斑の増悪を防ぐことができますので是非取り入れてみてください💁‍♀️
    👇👇👇
① 紫外線からの防御が最重要です‼️
 日焼け止めクリームの塗布は勿論の
 こと、物理的遮光(日傘・帽子・サ
 ングラス・アームガバーなど)も併
 用しましょう🕶
② 物理的な摩擦や刺激は🆖です‼️
 お化粧のときにパタパタとパッティ
 ングしない。
 美顔器でコロコロとマッサージしな
 い。

一度できてしまうと、元の肌に戻すのは一筋縄ではいかない肝斑...🥲
気をつけましょう。

肝斑の治療法は❓

①トラネキサム酸(トランサミン)の
  内服《保険適用》
②ビタミンC(シナール)の内服《保険
 適用》
 シナトラってよく聞きませんか?
 ②のシナールと①のトランサミンの
 セット処方のことですね。
③塗り薬としてハイドロキノンクリー
 ム《自費診療》
④ケミカルピーリングで角層と共にメ
 ラニンも除去する
          などがあります。
いずれも根治的治療ではないのが少し残念ですが...😔
いちばん効果があるのは美容皮膚科でのレーザー治療なのですが、炎症後色素沈着を起こすため、従来は禁忌とされていました。
が、近年ではメラニンを非侵襲的に除去するレーザートーニングによる治療の有効性が報告されています。

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 🌷ハイドロキノンについて🌷

ハイドロキノンとは❓
イチゴ🍓やブルーベリー🫐、コーヒー☕️などにも含まれる物質で、皮膚を紫外線などによる損傷から守る作用をもっています。

シミの元になるメラニンは、メラノサイトという細胞で作られています。
紫外線などの刺激を受けるとメラニンは過剰につくられます。

ハイドロキノンのはたらき
 ①メラニンが作られるのを抑える。
 ②メラノサイトの活動を弱める。

⚠️医師資格を持たない機関では、5%ハイドロキノンを販売することはできません‼️
また、市販のコスメには5%よりもかなり低い濃度のハイドロキノンしか配合することができません。
最高の美白剤をお求めになる際は、ハイドロキノンクリームを取り扱っている医療機関で購入するようにしましょう☝️
もちろん、当院でも購入可能です😉

5g 1個 ¥2000 となります☺️

〜使い方〜
 1日2回(1回でも可)
 洗顔後、お化粧水などでお肌を整え
 てからシミの部分に薄く塗ってくだ
 さい。

〜注意事項〜
①ハイドロキノン使用中に紫外線を浴びると、シミが濃くなってしまう場合がありますので、日中外出時には必ず日焼け止めを使用してください。
海水浴や外でのレジャーなど、特に強い紫外線を浴びる場合は、その日の使用は避けましょう。

②ハイドロキノンは酸化されやすいので、日数が経つと黄〜茶色に変色します。変色した場合は使用を控えてください。

冷蔵庫に入れて保管してください。

④赤みが出たり、刺激を感じたらすぐに使用をやめて、医師または看護師にご相談ください。

レーザーなどでメラニンを除去する前に、メラニンの産生を止めることが肝斑の治療の要点なのではないかと思います。
美容皮膚科で高いお金を払う前に、神保町駅前皮膚科にお越しいただき、ご相談ください🌷

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