虫に刺される季節に突入🐝

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半袖でも過ごせるくらい暑い日もある今日この頃🥵
本当に暖かくなってきました。GWを迎え、いよいよ初夏です🌳
そしてこの時季に皮膚科へいらっしゃる患者さんの症状で一気に増えるのが虫刺症(虫刺性皮膚炎)いわゆる虫刺されです。

今回は虫刺されのお話。

まず、虫刺されの広義には3つあります。
・吸血性節足動物に血を吸われて生じる皮膚炎
蚊🦟・ブヨ🪰・アブ・ノミ・トコジラミ・ダニなどです

・刺咬性節足動物に刺されたり咬まれたりして生じる皮膚炎
ハチ🐝・アリ🐜・ムカデ・クモ🕷などです

・有毒鱗翅類の有毒毛の接触によって生じる皮膚炎
ガ🦋の毛などです

節足動物など『動物』なんていっていますがただの害虫ですよね😱🤷‍♀️

患者さんが虫刺されで皮膚科へいらした時は大抵、『虫に刺されたみたいでムヒとかキンカン塗ってたけどなかなか痒みがとれない💧』ですとか、『はじめは痒かっただけだったけどだんだん腫れてきて痛くなってきた』と仰います。市販薬を非難するわけではありませんが、ムヒやキンカンはたしかに塗ったときにスースー冷んやりした感覚があって痒みに対しては爽快かもしれませんが、それは一時的であって治すにはやはりステロイド剤が1番です👍
害虫に手足を刺された場合はいちばん強力なステロイド剤を処方します。(小児を除く)
たかが虫刺されされど虫刺され。
虫刺されがきっかけで引き起こす皮膚疾患もありますし、特に女性は痕に残ると困るのではないかと思います😖
もし、虫に刺されてしまったら、①早く、②綺麗に治すためにも皮膚科の受診をお勧めします。

私もそうですが、皆さんは虫に刺されたのかも🤔?と思った際、同時に『一体何の虫に刺されてしまったのか?』と疑問に思うことはありませんか??
実際に目撃していないと何の虫に刺されたのか不明なことが多いのですが、
刺される部位や刺された時の症状などに特徴がある虫もいます。
是非、参考にしてみてください😉

     ☟☟☟

足 特に膝下🦵
ネコノミ
特徴: 体長1.5〜3㎜
   公園や庭などの地面にいる
   ネコや人が通るとジャンプして寄生し、吸血する🩸
Point: 素足でサンダルを履く機会が多い人の膝から下に好発する。
   痒みの強い丘疹が散在し、水疱ができることもある。
   痒みや皮疹は翌日から出て、遅延型アレルギー反応を示す例が多い。
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ワキ下.お腹周り.太もも内側
イエダニ
特徴: 体長0.7㎜(肉眼では見にくい)
   ネズミ🐭に寄生するダニ
   木造家屋でみられる
   就寝中に吸血される
   高温時に活動が活発で夏に被害が多い。
Point: 寝ている人の衣服の中に潜り込み、皮膚の柔らかいワキの下やお腹周り、太ももの内側を吸血する🩸
   皮疹は遅延型アレルギー反応を示し、翌日以降に痒みや丘疹が出る。
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顔.首.手足(露出部)
①トコジラミ
特徴:体長5㎜
  室内に生息
  夜間に活動し吸血する🩸
Point: 皮疹は顔や首、腕や手足など衣服から出ているところに好発する。
   トコジラミが吸血の際に口器を刺し変えるため、複数の皮疹が並んで存在する。
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②ブヨ🪰
特徴: 体長2〜5㎜
   高原や渓流沿いに生息
   特にゴルフ場⛳️&キャンプ場⛺️
   朝夕に吸血🩸
   虫刺症の代表ともいえる‼️
Point: 半袖半ズボン等で屋外で活動中に、顔や腕、手や膝下など露出部を刺されることが多い。
   吸血時は痛みを感じないため、刺されたことに気付かない。
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診察する医師は患者さんが虫に刺された現場を目撃していません。
皮疹の状態や部位も診断の要因になりますが、『昨日ゴルフに行った』、『休み中キャンプに行った』という患者さんからの情報は正確な診断と適切な治療に大きくつながりますので、診察の際にお話しください💁‍♀️

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