神保町駅前皮膚科・アレルギー科
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お知らせ & 日々のこと
薫風の候、緊急事態宣言がやっと解除となり、少しばかり明るさも感じられるようになりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
緊急事態宣言の解除を受けて、感染への注意は必要なものの以前と同じ日常が少しずつながら戻りつつあります。
やっと自粛が緩和されて、外で体を動かすことはストレス発散に良いと思います。
そしてこの季節になると増えてくる皮膚疾患はというと、虫刺症です。
いわゆる〝虫刺され〟です。
今月は虫刺症(虫刺症皮膚炎)のお話をしていきたいと思います。
虫刺症とは、①カ・ノミ・ブヨ🦟・ダニなどによる吸血
②ハチ🐝・ムカデ・クモ🕷などによる刺咬
③有毒毛をもつ毛虫との接触
など、有害節足動物の吸血・刺咬・接触によって生じる皮膚炎の総称です。
吸血性節足動物が皮膚に注入する唾液腺物質に対するアレルギー反応、刺咬性節足動物や接触性節足動物が皮膚に注入する有毒物質による刺激、あるいはアレルギー反応によって生じる非感染性の炎症反応が原因です。
カやブヨなどの吸血によるアレルギー反応は、即時型(Ⅰ型)として吸血直後に掻痒感を伴う紅斑や膨疹が現れ、遅延型(Ⅳ型)として吸血の1〜2日後に掻痒を伴う紅斑や丘疹、水疱などが出現します。
ハチやムカデなどの刺咬による刺激症状は、まず疼痛を生じます。
過去に刺咬を受けて、有毒物質に対する感作が成立していると、アレルギー症状が出現します。
クリニックでの、このような虫刺症の治療法は、主にステロイド外用剤で対応します。
炎症症状が強い場合は、抗ヒスタミン薬やステロイド薬の内服💊を併用します。
刺激による疼痛に対しては、保冷剤などで局所冷却をし経過をみます。
虫に刺されてしまっても、クリニックでキチンと治療をすれば、虫刺症の殆どは1〜2週間後以内に軽快しますし、予後は良好です。