ニキビの生活指導について心掛けていること

ざ瘡(ニキビ)患者さんへの生活指導🐶

皮膚疾患においては、適切なスキンケアが皮膚病の発症予防、悪化予防につながります。
スキンケアを含めた生活指導は、ニキビの診療においても大切な要素であり、各国のざ瘡治療ガイドラインの中でも治療法と並んで取り上げられています。

生涯の生活習慣を形成する責任重大な生活指導🐶

ニキビの治療では、生活習慣を身につける時期の若い患者さんが多いのが特徴です。
ニキビができ始める小学校高学年では、水で濡らすだけの洗顔から洗顔料を使った洗顔を覚えていきます。また、中学生になると化粧品を使ってみたくなったり、シェーバーを使い始めたりします。そして、高校生になると日常的に基礎化粧品を使ったり、メイクをしたりします。
そんな時期の患者さんへの生活指導は責任重大です。「皮膚科の先生や看護師さんから『◯◯して下さい』『◯◯してはいけません』と言われた」という記憶は、大人になっても生活習慣として残り、生涯続きます。
若い患者さんからの質問には、どんな些細なことであっても、できるだけわかりやすく正しい情報を伝えてあげたいと思います。

保護者の方を巻き込んだ指導🐶

初めて受診する患者さんは、保護者の方と一緒に診察室に入ることも多いです。付き添いの保護者の方は頼もしい治療支援者です。
基本的には患者さん本人に向けて外用指導や生活指導を行うのですが、ところどころで保護者の方の出番を作っていきます。保護者の方の役割をはっきり伝えることで、患者さん本人の自覚を促しつつ、保護者の方が干渉し過ぎないようにすることもできると思っています。
また今後の治療の見通しや、使用する可能性があるお薬について、予め保護者の方に説明しておくと、患者さんが一人で再診した際にお薬を変更しても、保護者の方を心配させずにすみます。

このようなきめ細かな生活指導は、皮膚科専門医がいるクリニックだからこそ対応できるサービスです。
皮膚の疾患で受診する際は、◯◯内科小児科皮膚科といった幅広い診療を行っているところよりも、皮膚科専門医がいるクリニックを受診することがいちばんです☝️
餅は餅屋、
何事も、その道の専門家に任せるのが間違いないということですね!

🖋今月の皮膚科一句🖋
恥ずかしき 思われニキビも 要治療!

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