皮膚科入門 その4〜アトピーの患者さんにニュースです❗️〜

神保町駅前皮膚科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
いよいよGWですね。ですが、小池東京都知事も「今年はゴールドというわけにはいきません。」と仰っていました。
皆で"stay home"を遵守しましょう!
当院においても、医療従事者が感染の媒介にならないように、スタンダードプリコーションの意識をより一層高め、日々診療に取り組んでいます。

さて、今月はアトピー性皮膚炎の患者さんにお知らせがあります。
今般、約20年ぶりにアトピー性皮膚炎のお薬(軟膏)が発売されることになりました!(処方可能日は6月下旬あたりになります)
コレクチム軟膏といって、ステロイドではない塗り薬です。
ですので、患者さんのなかには「ステロイドは使いたくない」と仰る患者さんや、ステロイドが使えない患者さんには朗報です。
また、プロトピック軟膏特有のヒリヒリ感といった強い刺激も軽減されているようなので、プロトピック軟膏が使えなかった患者さんも新薬コレクチム軟膏に期待できるのではないでしょうか。
治療やお薬の処方など、医師や看護師ができることはお任せいただいて、今回はアトピー性皮膚炎の患者さんご自身がお家でできる【住環境の見直しと対策10項目】を紹介します(私なりの10項目です…😅)

①こまめに掃除をするよう心がけましょう🧹
アトピー性皮膚炎の身近な悪化因子として、ダニやハウスダストがあります。埃がたまるとダニも増えます。
カビ対策としてエアコンのフィルターも要チェックです。
②動物の毛がアレルゲンとなることがあるので、室内でペットを飼うことは避けたほうがよいです🐶🆖
③直接に床に布団を敷かずに、ベッドを用いることが望ましいです🛏
④衣服の素材は刺激を避けるために、木綿が適しています👕
⑤新品を着用する場合は、一度洗濯をしてから着用しましょう。
繊維の処理に薬品が使われていることがあります🚰
⑥毎日入浴するようにしましょう🛀
入浴は、皮膚の汚れや古い軟膏、鱗屑、分泌物を除去して代謝を促し、薬剤の吸収を高める効果があります。
⑦お風呂のお湯の温度は38℃くらいのぬるめのお湯をお勧めします♨️入浴により、体温が上昇すると血管が拡張して、ヒスタミンが放出されて痒みの原因になります。
⑧掻痒を増強する食品の摂取は控えましょう🍺🆖
アルコール飲料、香辛料などの刺激物は、温度の高い入浴同様、血管を拡張させて痒みを増強させてしまいます。
⑨規則正しい生活と休養、睡眠時間の確保を心がけましょう😴
⑩民間療法なども含め、玉石混交の情報が氾濫していますが、それらに翻弄されないようにしましょう👆
   是非、参考にしてみて下さい💡

🐰耳より情報👂
グンゼ株式会社さんより、アトピー性皮膚炎患者さんのためにつくられた肌着が販売されています。肌が非常にデリケートな新生児の肌着をヒントにつくられたそうです。
かたい素材や凹凸が肌に触れると、細かな傷がついて掻痒や炎症の原因になるため、縫い目を外側にしたり、タグをつけないようにするといった工夫がされているそうです✨

🖋今月の皮膚科一句🖋
アトピーは ドライスキンと アレルギー

写真は今年初め、(コロナ感染が広がる前)に行ったニューカレドニアの海です🇳🇨。素晴らしく綺麗でした!(世界遺産です)
美しい海のお裾分けです。癒しをどうぞ☺️
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