鶏眼(うおのめ)について

スポーツや職業、先の尖った靴や歩き方、体重のかけかたの癖などで、手足の特定の部位に圧が反復性に加わることにより生じた、中央が楔状に芯を形成した角質増殖を鶏眼(うおのめ)といいます。
鶏眼(うおのめ)は小型で限局性の角化であり、中央にニワトリの眼のようなやや透明の芯を有し、圧迫により強い痛みが生じます。
似ているものとして、胼胝(タコ)があり、胼胝(タコ)は境界が不明瞭な淡黄色の角質増殖局面で、圧痛はありません。あっても弱いです。

治療は、カミソリやメスなどで肥厚した角質を除去します。鶏眼(うおのめ)は、芯の部分を深くえぐり取ることで圧痛が取り除かれます。
スピール膏貼付も簡便でよいですが、糖尿病患者さんや関節リウマチ患者さんでは、二次感染を生じる危険性が高くなるのであまりお勧めではありません。
医師が診断をする際に、鶏眼(うおのめ)と鑑別が難しいものとしてウイルス性疣贅(イボ)があります。ウイルス性疣贅(イボ)は表面を削ると中央に点状出血がみられるため、これが鑑別になります。鶏眼(うおのめ)には点状出血はみられません。
鶏眼(うおのめ)とウイルス性疣贅(イボ)とでは治療方法が異なりますので、自己判断せずに医療機関への受診をお勧めします。

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