神保町駅前皮膚科・アレルギー科
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ようやく梅雨も明け夏本番ですが、夏バテなどは大丈夫でしょうか。
最近、キャンプ場やゴルフ場でブヨに刺されたといって受診される方が増えていますので今日はブヨ刺症について説明したいと思います。
ブヨ=ブユはハエ目カ亜目ブユ科に属する昆虫の総称です。体調2~7mm程度で少し大きいハエのような見た目です。夏の朝、夕に被害が多く、成虫は渓流沿いや高原などに多く、野外活動時の被害が多いです。
刺されて半日~1日後にかゆみ、紅斑(赤い斑点)、丘疹(ぶつぶつ)を生じることが多いです。局所に強い腫脹(はれ)を伴うこともあります。刺されたときは気づかずに、刺された痕からの少量の出血によって、後で判明するケースが多いです。
皮膚症状は、吸血時に注入されたブヨの唾液腺物質に対するアレルギー反応と考えられ、個人差が大きいです。
吸血部位に痒みを伴う丘疹を形成し、軽い場合は数日で消えますがときに浮腫性の紅斑をへて,中心に水ぶくれをもつ痒みの強い丘疹を形成し、1~2週間症状が続きます。また痒疹結節(しこり)を作り、はげしいかゆみが数か月持続することもあります。
治療は市販薬ではきかないことが多く、強いステロイドの外用がメインとなります。
顔面、頚部、四肢などの露出部を刺されることが多いので、ブヨの生息地に出かけるときは、なるべく衣類で皮膚を覆う必要があります。また、薄いストッキングなどでは、その上から刺すので、厚地のものを身に着けます。また虫よけスプレーを四肢にあらかじめ塗布するのも有効です。