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粉瘤について

最近かなり暑くなってきて、いよいよ夏が
近いのを実感しています。

今日の話題は粉瘤についてです。
 
粉瘤(ふんりゅう)は、毛穴のつまりなどが原因で皮膚の下に袋状のものができ、その中に垢などの老廃物がたまり、しこりになってくる皮膚病です。

脂肪の塊として受診される患者さんの大半は粉瘤です。中身がでてきて悪臭を伴う場合もあります。
 
袋の中に細菌が入り2次感染を起こすと、赤み、腫れ、痛みを生じる場合があります。その際は、抗生剤の飲み薬などで治療を行うか、膿(うみ)がたまっている場合は、局所麻酔をした後に切開を行い、膿と共に内容物を可能な限り外に出すと早く治ります。

当院では症状がないうちに手術をして袋状のものを完全にとってしまうことをすすめています。炎症を起こしている間は手術はできません。
当院では下記の2通りの方法で手術を行っています。

① 紡錘形切除  
腫瘍の表面の皮膚を紡錘形(ラグビーボールのような形)に切って、腫瘍をとりだしてから縫い合わせます。傷の長さは、腫瘍の直径の約1.5倍程度になります。

② くりぬき切除 
腫瘍の表面の皮膚に直径3~6mmの穴をあけて、そこから腫瘍を取り出します。ニキビ跡くらいの小さい傷で済むのが利点ですが、一度感染を起こすと、この方法での手術は難しくなります。

気になる方は一度受診をお勧めします。

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