多汗症②〜緊張による汗〜

●汗が出るのは交感神経の働き●

私たちの身体には、状況に合わせて身体の活動状態を調節するための、「自律神経」と呼ばれる仕組みが備わっています。
自律神経には、身体を活動的にする働きがある「交感神経」と、身体を休める働きがある「副交感神経」があり、これらのバランスを調節することで状況に合わせた身体能力を発揮できるようになっています。
交感神経の働きが高まると、心拍数が増え、筋肉が縮み、手のひらや足の裏の発汗量が増えます。逆に、副交感神経の働きが高まると、心拍数が減り、筋肉が緩み、手のひらや足の裏の発汗量が減少します。

●リラックスが汗対策に●

精神性発汗を抑えるためには、副交感神経の働きを高めてリラックスすることが重要です。汗のことをあまり深刻に考えないようにして、深呼吸して落ち着きましょう。
深呼吸では、息を吸うときよりも時間をかけてゆっくり息を吐くことで、副交感神経の働きを高めることができます。
また、日常生活では規則正しい生活をして、ストレスをためないようにすることが大切です。お湯に浸かる入浴、ストレッチやヨガ、マインドフルネスなどはストレスの低減に役立つと考えられているので、日常の習慣として取り入れてみるとよいかもしれません。

LINEで送る