掌蹠膿疱症

あまり聞き慣れない病名だと思いますが、では掌蹠膿疱症〈しょうせきのうほうしょう〉とはどんな病気??

手のひらや足の裏に、左右対称性にうみ(膿疱)が繰り返しできる皮膚の病気です。
膿疱とともに紅い斑点(紅斑)や鱗屑〈りんせつ〉と呼ばれるカサカサしたフケのようなものがあらわれます。
風邪や扁桃炎などの上気道炎症状などがきっかけとなって膿疱が出てくることがあります。

 《症状》
◉小水疱(水ぶくれ)、小膿疱(うみ)
◉炎症
◉かゆみ
◉爪の変形・にごり

 《症状が出る部位》
◉手のひら
◉足(土踏まず、かかと、足の縁など)
◉その他(まれに、手足以外に膝などにもみられることがあります)

 《原因》
扁桃炎、虫歯、副鼻腔炎、中耳炎などの病巢感染や、歯科金属などの金属アレルギーが関係していることもありますが、はっきりとした原因は現在のところ分かっていません。

 《予後》
患者さんによって異なりますが、多くは平均3〜7年で軽快すると言われています。

 《日常生活で気をつけること》
掌蹠膿疱症の患者さんは喫煙者が多いことから、何らかの関係があると考えられています。
健康のためにも禁煙しましょう。

 《治療方法》
◉お薬による治療・・・ビタミンD3やステロイド、サリチル酸ワセリンなどの外用薬や、抗生剤や抗アレルギー剤などの内服薬。
◉紫外線による治療・・・当院ではナローバンドUVB療法を行っています。
◉病巢感染(扁桃炎、虫歯、中耳炎など)の治療
◉歯科金属の除去

もし上記症状に当てはまる点がございましたら、ご相談ください👨‍⚕️

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