アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は痒みのある湿疹が長期的にできる疾患で、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
患者様の多くは、アトピー素因(遺伝的体質)を持っています。
炎症の主な原因は、ダニ、ホコリなどによるアレルギー反応のほか、バリア機能の低下した皮膚(アトピックドライスキン)にあります。
角層のセラミドの減少により乾燥した皮膚に、様々な外部刺激が加わって炎症がおこります。
治療としては、保湿剤などでバリア機能の低下を補います。
ステロイド外用薬またはタクロリムス軟膏で炎症をすみやかに抑えますが、部位によって使い分け、症状が軽くなったらランクダウンをしていくことも大切で、日常生活に支障がでないようにコントロールします。
掻くことで症状が悪化してしまうので、痒みのある場合は抗ヒスタミン剤を内服することで痒みを抑えます。
これらのような治療で炎症を治めても、スキンケアを怠ると再び炎症が起きてしまいます。
保湿剤は毎日の習慣として乾燥を防ぎ、常にバリア機能を高めておくことが重要です。

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