皮脂欠乏性湿疹

本日はこれからの時期に増えてくる皮脂欠乏性湿疹(乾燥肌からくる湿疹)についてです。

この皮脂欠乏性湿疹ですが、簡単にいうと乾燥肌があって、一部で炎症を起こしてかゆみや赤みを起こしている湿疹です。
単純な湿疹と違って、ベースに乾燥肌があるのでその手当ても必要となります。
具体的には湿疹の治療に加えて、保湿剤での治療が必要です。

①かゆみが激しいもの(日中ぼりぼりと掻いてしまう。夜間かゆみで目が覚める。掻き傷が目立つもの等)
②かゆみは軽度だが明らかに赤みのあるもの(時折かゆい程度)
③かゆみ・赤みのないもの、またはあってもごく軽度のもの(皮脂欠乏症:いわゆる乾燥肌)

①の場合にはステロイド剤・保湿剤に加えて、抗アレルギー剤(かゆみ止め)の内服を処方します。
②の場合はステロイド剤や保湿剤の外用剤を中心に処方します。ご希望があれば内服薬を処方します。
③の場合は保湿剤を中心に処方します。時折赤くなるということであればステロイド剤も処方しますが、基本は保湿剤になります。

あくまでも治療の主体は外用剤で、抗アレルギー剤の内服はかゆみをとめる効果しかありません。かゆみがなくなれば抗アレルギー剤の内服は中止します。

上記の症状でお困りの方はご受診下さい。
今症状が出ていない方も、日頃の乾燥対策をしっかりと行うようにしましょう。

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