皮膚科入門 最終章〜皮膚科豆知識いろいろ〜

雨後の新緑がいっそう色濃く感じられる昨今、コロナと共存する新たな生活様式の実践は不自由さもありますが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

半年にわたり、皮膚科とはどんなところなのか、簡単にお話ししてまいりましたが、2020年の上半期を区切りに一旦終了とさせていただきます。

今月は、皮膚科入門最終章【皮膚科豆知識】をいくつかご紹介します。

💁‍♀️皮膚科で扱う発疹名や病名には難しい漢字が使用されていますが、これは日本に本格的な皮膚科学を導入した土肥慶蔵氏が漢学者の家庭で育ったことに起因するといわれています。

💁‍♀️口腔粘膜は特殊な場合を除き、角化しません。したがって、角層を感染の場とする白癬菌が粘膜に寄生することはありません。ですので、水虫の原因である白癬菌を食べても、口や胃の中が水虫になることはありません。

💁‍♀️イボのことを皮膚科では ”疣贅” ゆうぜいといいます。この疣贅という漢字の意味をご存知ですか?
【いぼ、こぶ、むだ、よけいなもの】を表すそうです。難しい漢字ですが、意味がわかると納得できます。

💁‍♀️グロテスクな顔として有名な『怪談お岩さん』  実は帯状疱疹であったといわれているそうです。顔面片側に帯状疱疹が出現した結果、あのような風貌になってしまったとのこと。
その時代にファムシクロビルなどがあり、きちんと皮膚科受診していれば『怪談お岩さん』などの伝説は今日存在しなかったのでしょうね。(真偽のほどはいかに😅)

🖋今月の皮膚科一句🖋
片方に 痛い水疱 帯と化す

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