脱毛症(小児)

脱毛症も細かく分けると多くの疾患に分類されますが、小児に比較的多いのは、円形脱毛症と抜毛症(トリコチロマニア)です。
円形脱毛症に関しては一般皮膚科の円形脱毛症の項を参照ください。

抜毛症(トリコチロマニア)とは人為的に自分の髪の毛を引き抜くという行為により毛髪がまだらになった状態で、小学生、中学生に多く見られます。抜毛部位は頭部が最も多く、眉毛、睫毛でもしばしばみられます。不完全脱毛斑として見られ、利き手の頭頂部、側頭部、後頭部に多く見られます。病変部、その周囲に易脱毛性はなく、病巣部に断裂毛を認めます。心因性であり、専門家による家族を含めたメンタルケアが必要です。