水いぼ(伝染性軟属腫)

ウイルスが原因で起こる皮膚の感染症です。
1~5mm程度の光沢のあるいぼができます。
ウイルスに感染してから14~50日で水いぼの症状が出てきます。
そのため、いったん治療しても、すでに感染していたウイルスによって水いぼがまた出てくることがあります。胸やお腹、わきの下にできやすいです。

治療としてはピンセットでとったり、液体窒素による治療、硝酸銀外用などいろいろありますが、当クリニックでは効果を考え、基本的には初診時に麻酔のテープをお渡しし、後日受診1時間前に患部に貼ってきていただいてピンセットで除去する治療をメインに行っています。

水いぼは放置しても自然に治りますが、それまでには6か月から5年かかると言われています。その間に他の場所にうつったり、他の人にうつしたりすることがあります。また、かゆみをともなうことがあってかきこわし、とびひなど他の皮膚の感染症にかかったり、アトピー性皮膚炎がひどくなったりすることがあるので、少ないうちにとっておいた方がよいです。

水いぼができても、登校は可能で、基本的にはプールに入ってもよいです。
ただし、皮膚の接触でうつる可能性があるので、水着やタオル、浮き輪、ビート板などの共用はしないようにして、水着でおおわれていない水いぼは、水をはじくタイプの絆創膏で覆っておくなどの対策をとった方がよいです。