神保町駅前皮膚科・アレルギー科
皮膚科 小児皮膚科 アレルギー科
03-5577-3877
月曜から金曜まで毎日診療
休診日/土曜日・日曜日・祝日
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天然ゴムラテックスは医療用具、日用品に広く使用されています。天然ゴム製品と接触する機会の多い
などの従事者は注意が必要です。
天然ゴムを含む製品に対して次の3つのタイプの反応が起こりえます。
①ラテックスアレルギー
②刺激性接触皮膚炎
③アレルギー性接触皮膚炎
ここでは、アナフィラキシーショックなどの重篤な症状を引き起こす可能性がある①についてとりあげます。
ラテックスアレルギーはラテックスに含まれるたんぱく質に対するIgE抗体が産生されることによって起こる即時型反応です。通常、天然ゴム製品に触れてから数分間以内に始まり、さまざまな症状が出ます。比較的穏やかな反応は、皮膚の掻痒感や紅斑、蕁麻疹です。ひどくなると、鼻水やくしゃみ、目の刺激、のどの痒み、そして喘息(息苦しさ、咳、喘鳴など)などの呼吸器系の反応を伴うこともあります。
診断には、問診、皮膚テスト、血液検査、必要であれば使用テスト(負荷試験)を実施して行います。またラテックスアレルギーの患者さんはクリやバナナ、アボガド、キウイフルーツに対してもアレルギーがあることが比較的多いです。
治療としては皮膚に限局する場合は抗ヒスタミン薬の内服、気道症状・消化器症状・アナフィラキシーショックを伴う場合はアドレナリンの注射が必要となります。予防としては、ラテックス製品を避けることが必要です。