やけど(熱傷)

神保町界隈は飲食店も多いので仕事中にやけどをしたと受診される方が多いです。やけど後にアロエなどを塗る方がいますが、かえって悪化することがあるので、まずは水道水などで冷やしましょう。その後皮膚科受診を早めにしてください。

やけどの深さには大きく分けて3種類あります。

  • Ⅰ度熱傷
    表皮熱傷で受傷部皮膚の発赤のみで傷跡を残さず治ります。
  • Ⅱ度熱傷
    通常これをさらに2つに分類しますがここでは割愛させていただきます。
    水疱が形成されるもので、傷跡が残る可能性があります。
  • Ⅲ度熱傷
    受傷部が白色~褐色調になり皮膚は硬く、痛みは感じないです。
    植皮(皮膚移植)が必要になることもあり、傷跡が残ります。

 また、

  • Ⅱ度熱傷で全体表面積の15%以上
  • Ⅲ度熱傷で全体表面積の2%以上
  • 顔面、手、足のⅢ度熱傷
  • 気道熱傷の合併
  • 軟部組織の損傷や骨折の合併
  • 電撃傷

のどれかに当てはまる場合は入院して治療する必要があります。

ただ、皮膚科のクリニックにかかる方のほとんどは軽傷の方で、ステロイド外用や抗生剤外用、2次感染がある場合は抗生剤の内服で治る方がほとんどです。