あせも(汗疹)

汗の貯留する部位により水晶様汗疹(角層内)、紅色汗疹(表皮内)、深在性汗疹(真皮内)に分けられます。この中でも初めの2つが頻度的に高いためその2つについて説明します。
 
水晶様汗疹は直径数mmの小水疱を形成します。潮紅などを伴わず、まもなく乾いて白色の薄い鱗屑になります。掻痒も炎症もなく、数日で消退します。
紅色汗疹は1、2mm大の紅色小丘疹ができ、発赤と強い痒みを伴います。体幹、四肢屈側、頚部、わきにできやすいです。しばしば湿疹化、膿疱化します。
水晶様汗疹は治療の必要はないですが、紅色汗疹は炎症症状が強い場合にはステロイド外用剤が必要になります。
 
過度の発汗が発症の原因であり、通気をよくし快適な生活環境を保持する必要があります。また、入浴やシャワーで皮膚を清潔に保つとともに、吸水性の高い衣類を選択することも重要です。