東京都千代田区神保町の皮膚科。水道橋、九段下、御茶ノ水、神田、大手町からも通いやすいです。粉瘤、アトピー、ニキビ、いぼ、円形脱毛症、乾癬、白斑、ほくろ、巻き爪、爪水虫など皮膚病全般を平日毎日夜間まで、土曜日も診療。アレルギー検査39項目、インフルエンザ予防接種も行っています。

ニキビ(ざ瘡)

ニキビ(ざ瘡)

ニキビと一言でいっても皮膚症状はニキビ痕も含めると、下記のようにさまざまです。
・面皰(白ニキビ、黒ニキビ)
・炎症性皮疹
・紅色丘疹(赤いニキビ)、膿疱(黄色いニキビ)
・皮下結節、膿瘍、硬結(硬い盛り上がり)、皮下嚢腫(皮下脂肪組織にできる膿のふくろ)
・その他
・炎症後色素沈着(ニキビ後の茶色いしみ)、紅斑(ニキビ後の赤み)
・ニキビ痕(ニキビ後の凹凸)
・ニキビ痕のへこみ:陥凹性瘢痕(ice pick scar, rolling scar, boxcar scar)
・ニキビ痕のもりあがり:肥厚性瘢痕、ケロイド

ニキビが出来やすい場所は、顔面(頬、額、頭髪の生え際、顎)、胸、背中といった脂漏部位(皮脂がたまりやすいところ)です。
10代から大人まで幅広い世代にでき、男性も多くの方が治療しています。
プロアクティブなど民間療法もありますが、やはり皮膚科の薬の方が効果が高いです。
ニキビができる過程ですが、簡略化すると

男性ホルモン分泌亢進→皮脂分泌亢進→皮脂貯留→面皰(白ニキビ)の生成
Propionibacterium acnesの増殖→白血球の活性化→炎症性皮疹
となります。

思春期のニキビは、性ホルモンの働きが活発になり、皮脂の分泌が増加してできますが、20歳代以降にできる大人のニキビには、下記の原因があります。

・月経前
・皮膚のバリア機能の低下
・乾燥肌(ドライスキン)
・間違ったスキンケア
・不規則な生活
・ストレスによるホルモンバランスの乱れ
・便秘

ニキビは長期的に見れば自然に治りますが、整容的な問題や、また炎症が強いと炎症後色素沈着や瘢痕が残る場合があるため、治療した方がいいです。

尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017で特に推奨されている治療は
下記の通りです。

・アダパレン(商品名:ディフェリンゲル)外用
・過酸化ベンゾイル(BPO,商品名:ベピオゲル)外用
・抗菌薬外用(商品名:ゼビアックスローション、アクアチムクリーム、アクアチムローション、ダラシンTゲル、ダラシンTローション)
・抗菌薬内服(商品名:ビブラマイシン、ミノマイシン、ルリッド、ファロム)
・CLDM/BPO(商品名:デュアック配合ゲル、抗生剤とBPOの混合)外用
・アダパレン/BPO(商品名:エピデュオゲル、アダパレンとBPOの混合)外用

抗菌薬は主に炎症を起こしたニキビ(赤ニキビ)において、アクネ菌などの増殖を抑制します。
アダパレンは主にニキビの原因となる毛穴のつまりを取り除き、面皰ができるのを抑制します。
BPOは主に毛穴のつまりを改善し、アクネ菌などの増殖を抑制します。
抗菌薬は薬剤耐性菌が出現し、長期的に使用すると効かなくなる可能性があるので原則3か月までの使用とします。ニキビはいったんよくなっても再発を繰り返す場合が多いため、予防的にアダパレンやBPOを長期的に外用します。ニキビ痕ができると保険外治療を含めてもなかなか改善が難しいため、早めにニキビを治療することが大切です。

他に保険治療として面皰圧出、イオウ製剤外用、漢方薬、ステロイド局注などがあります。
漢方薬は主なものとして
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
があり、荊芥連翹湯は炎症性皮疹だけでなく面皰への効果も期待されています。

次にニキビ肌のスキンケア、メイクについて順番に説明していきます。

・メイク落とし(クレンジング)
メイクによる毛穴の閉塞はニキビの悪化の原因になります。帰宅後は、すぐにメイクを落としましょう。メイク落としには、洗い流すオイルタイプのクレンジングを使いましょう。

・洗顔
洗顔によって、余分な皮脂と汚れ、毛穴をふさぐ角質を落とします。
洗顔は、朝晩1日2回が基本です。洗顔料をしっかり泡立てて泡で優しく洗います。洗顔時にニキビをつぶさないようにしましょう。

・保湿
化粧水やノンコメドジェニック(ニキビの元である面皰ができる可能性が低い成分でできている化粧品のこと)な美容液や乳液、保湿剤を使用しましょう。

・紫外線に対するケア
紫外線吸収剤フリー(無配合)、ノンケミカル、敏感肌用などの記載のある日焼け止めを使用しましょう。

・化粧下地
 油性成分を含まないものを選びましょう。

・メイク
 コンシーラーやカバー力の高いクリームタイプやリキッドタイプのファンデーションを使うのは避けましょう。油性成分が多量に含まれており、毛穴をふさいでしまうため、ニキビを悪化させる原因になります。

当院ではニキビ用化粧品としてNOVのニキビ肌用のシリーズをお勧めしています。

ニキビを悪化させないライフスタイルについてですが、

・食事
 特定の食品がニキビを改善または悪化させるという医学的根拠はありません。
1日3食の規則正しい食生活を心がけ、間食を避け、バランスのよい食事をしましょう。

・頭髪、衣服
 自宅にいる間は、ひたいやあごに頭髪が触れないように、ヘアピンやヘアバンドで前髪を上げ、髪をまとめましょう。衣服はできるだけ肌触りがよく、あごに触れないものを選びましょう。

・入浴、シャワー
 毎日の入浴、シャワーで肌を清潔に保ちましょう。

・睡眠
 睡眠不足は体調不良の原因になり、ニキビの悪化につながりますので、十分な睡眠をとりましょう。

・ストレス
 ストレスや疲れをためないよう、趣味(音楽・映画鑑賞など)や適度な運動、自分なりのリラックス法でストレスの少ない生活を送りましょう。

次にニキビの保険外診療に関して説明していきます。当院で行っている治療は以下のようになります。

スキンピールバーに関しては4種類あり、その方の肌質などに合わせて使用していただきます。いずれも低濃度のグリコール酸は入っており毎日洗顔していただくことでピーリング効果を発揮します。こちらは当院で販売しています。

サリチル酸マクロゴールピーリングに関しては高濃度(30%)のピーリングで,当院で施術します。サリチル酸マクロゴールは効果が高いわりにトラブルの少ないピーリングです。効果としては
・ニキビ、毛穴づまり、脂性の改善
・はり、たるみ予防、小じわの改善
・老化予防、シミの予防、くすみ、肌荒れの改善、肌のキメを整える、美白
などが挙げられます。
3週間~1ヶ月に1度の施術を4回ほど繰り返していただくのがお勧めです。
治療中は乾燥、日焼けをしやすくなるので保湿剤と日焼け止めの外用剤を毎日使用していただきます。顔以外に背中、腕などを治療される方もいますが顔に比べて皮膚が厚いため治療が長期にわたる可能性があります。

美白剤(ハイドロキノン、トレチノイン)についてですが、主に炎症後色素沈着(ニキビ後の茶色いしみ)に適応となります。

まずハイドロキノンについてですが、当院では5%ハイドロキノンクリームを処方しています。
 ハイドロキノンはイチゴやブルーベリー、コーヒーなどにも含まれる物質で、皮膚を紫外線などによる損傷から守る作用を持っています。米国では医薬品としてその美白効果が認められ、古くから一般的な美白剤として使用されてきました。
 しみのもとになるメラニンはメラノサイトという細胞で作られています。紫外線などの刺激を受けるとメラニンは過剰に作られます。ハイドロキノンのはたらきとしては下記の2つがあります。

  • チロシンはチロシナーゼによって酸化されることで、メラニンへと変化していきますがハイドロキノンによってチロシナーゼの働きが抑えられることでメラニンが作られないようにします。
  • メラノサイトの活動を弱めます。
     2、3か月毎日外用することで効果が出てきます。

 ハイドロキノンを使用する際の注意点として

  • 赤みが出たり、刺激を感じた場合には使用を中止してください。
  • ハイドロキノン使用中に紫外線を浴びると、しみが濃くなる場合があります。日中外出される際には必ず日焼け止めを使用してください。当院ではまずは1日1回寝る前の使用を勧めています。
  • ハイドロキノンは酸化されやすく、時間が経つと黄~茶色に変色します。変色した場合は使用をやめてください。
     またトレチノインと併用することで美白効果が高まります。
    次にトレチノインについてですが、当院では0.1%トレチノインクリームを処方しています。
     トレチノインはビタミンAの一種で、しみ、しわ、にきびなどのお肌のトラブルを改善する働きがあります。
     紫外線などの作用により、過剰に作られたメラニンが表皮にたまると、しみになります。お肌の奥の真皮にあるコラーゲンなどが減ってしまうことでお肌の弾力が失われると、しわができやすくなります。

 トレチノインは

  • ターンオーバーを促進し、表皮にたまったメラニンの排出を促します。
  • コラーゲンなどを作る細胞を元気にし、お肌の弾力を高めます。
     当院では、まずは患部に1日1回夜に外用することを勧めています。
     外用していると肌荒れや赤みが出たり、刺激を感じることがあります。
    日中外出される場合は、必ず日焼け止めを使用してください。
     また、妊娠中の方、授乳中の方もしくは妊娠の可能性がある方は、トレチノインをお使いいただけません。
     ハイドロキノンと併用することで効果が高まります。

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