千代田区神保町の皮膚科。水道橋、九段下、御茶ノ水、神田、大手町からも通いやすいです。アトピー、ニキビ、粉瘤、いぼ、円形脱毛症、乾癬、白斑、ほくろ、巻き爪、爪水虫など皮膚病全般を平日毎日夜間まで、土曜日も診療。アレルギー検査も行っています。

乾癬

乾癬

乾癬の方は日本に10万人いるといわれています。

<乾癬の症状>
 皮膚が赤くなって(紅斑)、もり上がり(浸潤)、その表面に銀白色のかさぶた(りんせつ)が厚く付着して、それがフケのようにぼろぼろとはがれ落ちる(らくせつ)という症状が起こります。りんせつを無理にはがすと、出血することがあります。かゆみには個人差があり、全く見られない人もいれば、強い痒みが起こる人もいます。症状が進むと病変部の数が増え、互いにくっついて大きくなります。また皮膚の一部である爪が変形することがあります。このような皮膚症状の他、関節の痛みや変形、発熱や倦怠感等の全身症状が起きることがあります。

<皮膚症状ができやすいところ>
 頭、肘、へそ、おしり、爪、太もも、ひざ、すね

<乾癬の種類>
 乾癬は症状の違いによって、下の5つの種類に分けられます。

 ・尋常性乾癬
 ・関節症性乾癬
 ・急性滴状乾癬
 ・乾癬性紅皮症
 ・膿疱性乾癬

この中で約90%は尋常性乾癬です。

<皮疹ができるメカニズム>
 乾癬の皮膚では、表皮の新陳代謝のサイクルが短くなり、角化細胞(垢となって落ちる細胞)がりんせつとなってはがれ落ちます。これに加え、炎症によって
皮膚が赤く盛り上がります。

<乾癬の原因>
 乾癬の原因は、まだはっきりわかっていません。しかし、最近の研究で免疫系に異常が生じ、炎症が起きていることがわかってきました。

<治療の目標>
 症状やライフスタイルに合った適切な治療法を見つけ、症状の改善と、QOL(生活の質)の向上を目指します。

<治療の種類>
 乾癬の治療には大きく分けて
 ・外用療法
 ・内服療法
 ・光線療法
 ・注射療法(生物学的製剤による治療)
  の4つがあります。
 
 乾癬の治療で最も多くの患者さんに行われているのは外用療法です。外用療法で効果が不十分な場合は、内服療法や光線療法に切り替えたり、これらのうちのいくつかを組み合わせて治療します。注射療法(生物学的製剤による治療)は新しい治療法で、皮膚症状だけでなく、治療が難しいとされる爪や関節の変形(関節破壊)を防ぐ効果が期待されています。

①外用療法(塗り薬)
 ステロイドや活性型ビタミンD3の外用薬を患部に塗る治療法です。
ステロイド外用薬は炎症を抑える働きがあり、短期間で効果が現れますが、長い間使い続けると皮膚がうすくなったり、皮膚の感染症を起こしやすくなったりすることがあります。ステロイド外用薬には5段階の強さのステロイドがあり症状によって使い分けます。活性型ビタミンD3外用薬は、ステロイド外用薬と同程度の効果がありますが、効果が現れるのが遅く、2~3ケ月かかります。ぬった部分にひりひりした刺激感を感じることがありますが、長期間使用しても副作用が増えることがないのが利点です。ただし塗る量に上限があります。
最近はドボベット軟膏やマーデュオックス軟膏といったステロイドと活性型ビタミンD3の混合で1日1回塗布でいい外用剤も登場し治療が楽になってきました。

②内服療法
 患部が広い場合や、皮膚症状が強く外用療法で効果が得られなかった場合に行う治療法です。
シクロスポリンはもとは臓器移植の手術をした後に起きる拒絶反応をおさえる薬として作られましたが、免疫の異常を抑える作用を持つことから、乾癬の治療にも使われるようになりました。高い効果がありますが、血圧の上昇や腎臓の障害などの副作用が起きることがあるので、服用中は定期的な検査が必要です。
レチノイド(ビタミンA誘導体)は皮膚の新陳代謝を調節する働きがあります。
 高い効果がありますが、皮膚や粘膜の副作用を起こすことがあります。また、男女ともに服用中に子供ができると奇形を生じる危険があるので注意が必要です(服用前に同意書を記入します)。

光線療法
 古くから日光浴が乾癬をよくすることが知られていました。光線療法は人工的に紫外線を照射して、皮膚症状の改善をはかる治療法です。
 PUVA(プーバ)療法はソラレンという薬を内服、外用あるいはお湯に溶かして入浴した後、UVA(長波長紫外線)を照射します。
ナローバンドUVB療法:乾癬にはUVB(中波長紫外線)を照射する治療法が有用です。最近では、UVBの中でも乾癬の治療に最も効果的で安全性の高い波長のみを照射するナローバンドUVB療法が普及しています。PUVA療法と効果は同程度ですが、紫外線治療前にソラレンを使う必要がないので治療が簡便です。
詳しくはこちら→光線療法

④注射療法(生物学的製剤による治療)
 生物学的製剤は、免疫にかかわる物質の働きを弱めて感染の症状を抑えるお薬です。現在大きく分けて皮下注射と点滴の2種類があります。これまでの治療で効果が見られない患者さんが主な対象となります。当院では行っていないため病院紹介とさせていただきます。

 他に関節に痛みや腫れなどがある場合は、非ステロイド性消炎鎮痛薬や関節リウマチの治療に用いられる抗リウマチ薬を服用します。
また皮膚病の治療法の1つとして温泉療法が知られています。一部の温泉では乾癬にも効果があることが知られています。温泉に入ってリラックスするのはよいことですが、泉質によっては肌に合わなかったり、長時間入っているとかゆみが増したりすることもあるので気を付けましょう。

  • 生活で気をつけること
     乾癬は症状が治まっている時期と悪くなる時期を繰り返す病気です。症状の悪化を防ぐためには、薬や光線療法などの治療と共に、日常のケアがとても大切です。
  • 皮膚への刺激
    傷や摩擦など皮膚への刺激は、乾癬を悪化させる最も大きな要因の一つです。
    りんせつを無理にはがしたり、お風呂で患部を強くこするのは控えましょう。
    また、皮膚症状が出ていない部分でも、引っかいたり、傷をつけたりすると、そこに新しく乾癬ができてしまうことがあります。これをケブネル現象といいます。ケブネル現象は、衣服やメガネ、洗髪する時のこすりすぎなどによっても起きることがあります。やわらかくて肌にやさしい天然素材の下着や、ゆったりしたデザインの衣服を選ぶとよいでしょう。
    ケブネル現象の原因になりやすいもの
    ・皮膚のかききず、けが、やけど
    ・入浴、洗髪時のこすりすぎ
    ・下着や衣服のウエスト、えり、袖口
    ・正座、ひじをつく、ひざをつく
    ・ちくちくする繊維(ウールや化学繊維など)
    ・メガネのノーズパッド
  • 感染症
    細菌やウイルスが体の中に入って風邪や扁桃炎などの感染症にかかると、感染が悪化することがあります。また、熱が長引くと乾癬が全身に広がって治りにくくなってしまうことがあります。日頃から手洗いやうがいを忘れないように習慣づけましょう。風邪やインフルエンザの流行期はマスクで予防を心がけましょう。
  • 食事、お酒、たばこ
    日本は海外に比べて乾癬患者さんが少ないですが、最近では増加する傾向があり、その原因として食生活の欧米化が指摘されています。また、肥満になると乾癬が治りにくくなると言われているので、脂肪の多い食品のとりすぎに注意して、バランスのよい食生活を心がけましょう。またお酒や辛い食べ物は体を温めるので、痒みが強くなることがあります。かゆみがあるときは控えめにしましょう。禁煙は健康の基本ですが、喫煙は乾癬にもマイナスなので控えましょう。

  • 薬の中には、乾癬を悪化させる原因となるものがあることが知られています。乾癬以外の病気にかかって、別の病院を受診する時は、乾癬の治療を受けていることを伝えましょう。
  • ストレス
    精神的なストレスは乾癬の症状を悪化させる大きな原因となります。とはいえ、ストレスをゼロにすることは、たやすいことではありません。自分に合った解消法を見つけて、上手にストレスを発散しましょう。
  • 入浴
    入浴やシャワーは、皮膚を清潔に保つために大切ですが、洗いすぎには注意しましょう。また石鹸はよく洗い流し、入浴後はやわらかいタオルで体をふきましょう。
  • 日光浴
    紫外線は乾癬の症状改善にプラスの作用があります。また日光浴は体や心のリラックスにもつながります。ただし、強い日差しは反対に乾癬を悪化させてしまうので、季節や時間、服装に注意しましょう。

もっと詳しく知りたい方はこちら→乾癬ネット

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